帰郷

11/13
前へ
/44ページ
次へ
外は淡く水色に光っていた。城の中にあったあの植物が群生しているらしい。 流石に此処は城なだけはあり、高い位置に建っている。 下に広がる街並みを見て紫希は驚いた。 「これが……妖魔の世界……妖魔の、街………?」 てっきり隠れ住む様にしているものと勘違いしていた。 確かに人間の街とは少し違い大きな道などはあまり無く、いたるところに光る植物が生えていた。 車などは存在しないのだろう。 あの一瞬での移動手段があるのだから。 美しさを第一に考えられた街並み、それは紫希に感動を与えた。 「凄い………」  
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

238人が本棚に入れています
本棚に追加