238人が本棚に入れています
本棚に追加
「何だと、………妖魔?ふざけてるのか?」
彰は紫希に起こった出来事を聞くが、なかなか信じる事が出来ない。
「ですが、事実です」
ファラナがはっきりと言う。
「シキ様は妖魔の王になられるんですよ」
2人の説明に徐々に無言になっていく彰。
「………帰って来るんだよな?」
ようやく話に納得したらしい彰は、紫希に確認する。
「それは……難しいと思います」
考え込む紫希を置いてファラナが答えた。
紫希は紫希で、確かにこの姿で前の生活は無理そうだなと思った。第一に紫希は行方不明から3年、その間歳はとってない上にこれから先も外見上変化が無いのだ。
最初のコメントを投稿しよう!