帰郷―変わる視線―

7/8
前へ
/44ページ
次へ
俺はロリコンじゃない、俺はロリコンじゃない、とぶつぶつと呟きながらうなだれている彰を放っておき、レキは紫希に不安そうな顔を向ける。 「やっぱり…帰りたい、ですよね……でも今の様に妖魔は他者を簡単に魅了してしまいますから、シキ様が望む普通の生活は無理ですよ?」 紫希は苦笑して答える。 「うん、さっきので理解したよ」 いくら可愛いとは言え、レキの様な子供(見た目)に欲情する程彰は女に飢えてはいない。 それでもさっきの彰はレキのちょっとした誘惑に動揺した。 それは明らかに妖魔としての魅力によるもの。
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

238人が本棚に入れています
本棚に追加