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紫希はうっすらと目を開けた。
「あれ……ここ…どこだ?」
見覚えのない部屋。
しかも何だか薄暗く、妙なインテリアなどが飾られている。
「おはようございます」
「うわ!?」
寝ていた寝台から起き上がりまじまじと部屋の様子を眺めていたらいきなり後ろから声をかけられた。
「………」
よく見ると青い衣装を着たとても可愛らしい女性だった。
何故『衣装』と表したかと言うと…一言で言えば、普通には着ない様な…そう。まるで
《コスプレ》
「あの」
「!?」
どんな反応を返していいか判らず沈黙していたら呼び掛けられる。
「あの、…もし宜しければ…お名前を伺っても宜しいですか?」
まるで小鳥の鳴き声の様な声に紫希は直ぐに応えを返せなかった。
「あの?」
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