3人が本棚に入れています
本棚に追加
結界による束縛術により、ニクスは身体を締め付けられる。
ニクス「くっ…ぅぅが、」
試合開始直後から、ものすごい闘いを見せつけられ、若干ぽかーん状態…。
ピス「私のインナケイスからは、逃れられんぞ。では、終いにしてしまおう。」
そう言ったピスは、衣服の懐から、小さな木製の杖を取り出した。
イヴ「杖…トドメを刺す気だな。」
カイ「…ピスの圧勝だ。」
取り出した杖を、指でしっかりと握り、束縛術インナケイスから、脱せようとするニクスへ、その杖先を向けた。
ピス「シャーパレー・チャンバレ」
ピスが呪文を唱えた。
ピスが握る杖の先が怪しく光だし、その光は光弾となり、ニクスへ向かって、真っ直ぐに飛んで行った。
ニクス「くっ、くそぉッ!!!」
ッッドオー…ンンン
直撃した光弾は弾け、爆発を起こし、ニクスを覆った。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
砂煙が舞うステージ上には、ニヤリと微笑むピス
と、
傷まみれ、埃まみれになりながらも、しっかりと佇むニクス。
カイ「ニクス!!?
あいつ、束縛術で自由を奪われ、思いッッ切り、あの爆発に巻き込まれたくせに、何で立ってられんだ!?」
イヴ「ガードも、回避もロクに出来ないあの状況で…!!
普通なら、試合不能なまでの致命打、悪ければ死だ。
なのに、ニクスは…」
ニクス「ふっ、危ないとこだった。
うまくシールドを張れたから、やり過ごせたぜ。」
ピス「シールド!?俺のインナケイスで、お前の身体を締め付け、自由を奪っていたハズ…!!」
ニクス「確かに 俺の身体は、でっかい毛布に ギッシギシに くるまれたみたいに 締め付けられてたぜ。それも かな~り強くな。」
イヴ「この闘いをみると、どうやらピスは、"魔法壁" を得意とするリーラーみたいだな。」
カイ「魔法壁…カベの使い手か。
戦闘の随所に壁という形状を用いて、戦闘を有利に進めていた。テクニシャン。」
イヴ「あぁ。しかし、ニクスのヤツは、それをどうやって…」
最初のコメントを投稿しよう!