3人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
青く広がる大空、
その光は今日も当たり前のように辺りを温かく包み込んでいる。
日の光に照らされ、エメラルドのように輝いた木々の群れ、
それに囲まれた、小さな村は、森の輝きと共に賑わい始めた。
レンガ調の赤い屋根と、白い土壁のコントラストが違和感なく目前に繰り広げられる、
この街の名は、オードゥテンシティ。
暖かく、のどかな この街には
古くから『リーラー』と呼ばれる伝説の民についての言い伝えがある。
『リーラー』とは 所謂
『魔法使い』のことである。
リーラーには不思議な力があり、手を触れずして物を動かすことができたり、無重力空間のように空を浮かぶことができたりと、常人には不可能なことも可能にしてしまう、なんとも不思議な力を持っている。
現存するリーラーの数は100人前後と、かなり少数なもので、過去の"ある一日"の"ある事件"によって、リーラーの数が一気に全滅状態近くまで減ったと言われている。
なにかと謎が多いリーラーだが、ここオードゥテンシティは、古くからリーラーの故郷とされていて、その少数の末裔たちも暮らしているらしく、どこよりもリーラーと関わりが深い街である。
最初のコメントを投稿しよう!