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?「イヴ~!早くしねぇと遅れんぞー」
イヴ「わかってるって~、すぐ行くからちょっと待ってくれー」
オレは今、年に一度 行われる、リーラーのリーラーによるリーラーのための魔法対抗大会、『天下一魔道会』へ向かう準備中。
で、さっきから急かしてくるあの男は『カイ』って名前。あいつも一応リーラーで、天下一魔道大会へ出場予定。
イヴ「おまたせ、カイ!」
カイ「まったく、おせぇよ…
大会の予選に間に合わなくなるとヤバいから、とばしてくぜ?」
イヴ「あいよ、よろしく~」
一般的な荷車に、魔法をかけ、ガソリン車さながら、自由自在な移動機能を持たせた このマシーンが カイの愛車。
―――――…
数十分後。けたたましい轟音と共に、カイの愛車は風を切り、突き進み、エントリー締め切り時間に十分な余裕を残し、大会会場へ到着した。すこしだけ車酔いした。吐きそう。ピッコロ大魔王がタンバリンを産んだときの如く、ポコペン言いながら嘔吐しそう…
カイ「またこの季節がやってきたな。この会場を見たら、実感 沸いてきたわ…」
オレの意識がピッコロ大魔王に向かう中、 カイが黄昏ながらそう言った。
でも確かに、このでっかいタマネギみたいなドーム型の会場を見ると、いよいよだなって感じ。
オレとカイが天下一魔道会に参加するのは、もう5回目ぐらい。
ちなみに成績は、予選敗退3回と、本選ベスト8が2回。
年を負うごとに、成績はよくなってってる。まぁ、年と実力が比例してることになるんだよね。修行してるし、年齢も重ねるし。
カイ「よっしゃ!エントリー済ませちまおうぜ!」
と、やる気まんまんのカイ。
イヴ「だな。」
クール気取ってるけど、がんばろうと決意してるオレ。
今年も また 天下一魔道会が
はじまろうとしていた。
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