ノボウギク

2/5
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
「行ってきます」 私は小さく母親に挨拶をし、学校へと向かった。 私、桔梗には最近気になっていることがある。 それは毎日公園にいる少年について。 その人は通学路にある小さな公園のベンチにいつも一人で座ってる。 なんだか凄く気になる。 いつも何見てるんだろう? 何歳なんだろう? どこの学校なんだろう? 不思議。 疑問はつきない。 聞きたいけど知らない人にいきなり話かけるなんて人見知りの私にはできない。 というかいきなり話かけたら怪しすぎると思う。 声をかけるとしたらなんて言う? ずっと気になってました! とか? ふふっ 告白みたい。 公園を通り過ぎるたび、こんな妄想をしている私は少しマヌケだったりする。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!