第1章 出会いはいつも突然で……

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この状況で教師の説明もどうかと思うが……。まぁ、一応だ。 この教師の名前は目黒奈美子(めぐろなみこ)。 うちの担任かつ高校二年の理科担当教師だ……。 ここだけの話なんだが、この教師がまともな授業をしたなんて話は聞いたことがない。 つか、こいつ教師で良いのか? 「何を黙っている。何か喋ったらどうだ?」 「――――っ先生」 「黙れ!」 おぉい! 喋れっつったのてめぇじゃねぇか! 「あの……目黒先生」 「む、なんだ雲雨?」 明日香に向けられている、目黒の屈託のない笑顔……。 ははは……。何だろうね?この違いは……。 「その、僕……。尚に無理矢理連れて行かれたんです!」 What!? 何を言ってるのかな?この阿呆は……。 おい、誰か。 日本刀を持て。 良く切れる奴を頼む! 「それは本当か?天月……」 「いや……先生。そいつ嘘を――――」 「問答無用!」 あんた、さっきから聞く耳もたねぇな! そんな俺の心の叫びが聞こえる訳もなく……うちの担任教師は、どこからともなく取り出したサバイバルナイフで俺を斬りつけた。 うん、こん作品の主人公はここで死ぬらしい……。 アーメン
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