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あれから、尚は帰って来ませんでした……。でも仕方ないよね!?レディを振り回した罪は、海より深いもんね!
「てめぇ……何をブツブツ言ってんだ。
誰のせいでこんな目に会ったと思ってんだよ?あぁ?」
あ、生きてた。
尚は、今にも僕に机を投げてきそうな目で睨んでます。
うん、これは獣の目だね!
「ゴメン!ゴメン!
あれは、囮作戦だったんだ!ちゃんとあの後助けるつもりだったんだよ?」
「良いこと教えてやろうか?
お前のその目を、嘘つきの目っていうんだよ!」
はい!逆効果だったみたいです!
尚の目はさっきより血走り、殺気に満ちたオーラが体中から吹き出してきました。
うん、これはラ○ウの兄カイ○ウのオーラと同じものだよ!
影が悪魔の姿だよ!
「たく、昼飯もゆっくり食えねぇ。」
尚は、ブツブツ言いながらお弁当のおかずを口に放り込んでいます。それもそのはずなんだけど……。尚は目黒先生に連れて行かれてから、今までずっと監禁されてたんだから。
まぁ、僕が悪いんだけどね!
「だいたいよ!
何なんだよあの糞教師!
まともに授業もしねぇくせに偉そうに説教しやがって!」
尚は、どうやら次の授業が目黒先生の理科で、しかも授業開始のベルが鳴っていることも、さらに目黒先生が後ろに立っている事も気付いて無いみたいです。
「おい、天月。
今日、放課後……職員室に来るように……」
ご愁傷様!天月君!
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