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「え!?え!?な、尚が?ぼ、ぼぼ僕を愛してる?」
明日香は顔を真っ赤にして、俺にしがみついたまま硬直してしまった。
つか苦しい!なんか締まりがドンドンきつくなっていくんですけど!
俺は、明日香を振り解こうとするが、まったく外れる気配がない。
さすがにこのままじゃまずい。窒息する。
「おい!明日香!
あれは明良の嘘だ!
信んじるんじゃない!」
「尚が、僕を……えへへ……」
明日香は、幸せそうな笑顔で俺はドンドン締め付ける。
うん。このままだと俺、死ぬね……。
「おい、明良!何とかしろ!こ、このままだとまずい」
すると、明良はニタニタと嫌な笑みでこっちを見てきた。本気で殴ってやりたい。
「えぇ?どうしょうかなぁ?
んじゃ、うちの条件を了承してくれたらええよ」
俺は、気持ち悪くなるくらいの嫌な予感を感じているが、んなことを気にしてる場合じゃない。
うん。さっきから、ドンドン締め付けが酷くなってんだよね……。
やべ……。意識朦朧としてきた……。
「わ、分かったよ」
「良し!なら最初に、尚っちは一生うちの下僕!」
「却下……。悪いが、俺はお前みたいな阿保のために一生を無駄にするような馬鹿じゃないんでな……」
「ふーん、即答かぁ。せやけど、うちが何とかせんと、明日香ちゃんは止まらんよ?」
「阿保か……。俺と明日香が何年幼馴染やってると思ってんだ……。奥の手ぐらいある」
そう、最悪な奥の手がな……。
「ふん!負け惜しみも大概にせいや!
何なら、見せてみぃや!」
「あぁ……。そうさせてもらうよ」
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