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どうやら、クラスの生徒は俺らの騒ぎに気付いたようで、いつの間にかクラス全体が俺らを注目していた。
しかし、この奥の手をこの人数に見られるのは恥ずかしいもん何だが……。しかし、まぁこのままだと、俺死ぬし……仕方ないな……。
「明日香……」
俺は、後ろにしがみついている明日香に対して、向き合う形になるように体を動かす。そして、明日香の喜捨な肩にフワリと手をおく。明日香は小さな悲鳴を上げた。
「明日香……」
「な、尚……」
そして、俺は明日香の頬に手を当て、明日香の耳元に顔を寄せた。そして……
「明日香……。今日は、寝かさないよ……」
「うきゅぅぅう!」
明日香は顔を真っ赤にして、気絶してしまった。俺は、気絶した明日香を抱きかかえる。
周りのクラスメイトは、ナオ×アスだ!ナオ×アスだ!と訳の分からないことを叫んでいる。
明日香は昔からこの手の台詞に弱い。
今みたいに聞くだけで気絶してしまう位に。
まぁ、やる方もやる方でかなりキツいんだけどな……。
とにかく今は明日香を保健室に……。
そこで、俺は背後の殺気に気付く。周りを見ると、クラスメイトはおろか明良まで着席している。
そう、この殺気は……
「私のホームルームで……何をやっているのだ?
天月……。」
目黒だった。
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