第1章 出会いはいつも突然で……

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止まっ………た? 俺が死んでないところを見るとどうやら爆発は止まったみたいだ。 ふぅ……助かった…… 俺は安心のあまりため息がでた。 しばらくの沈黙。 すると、女の子が俺にある質問をしてきた。 「あなたの名前は……何……ですか?」 そういえば、そうだったな。今日から俺は彼女の『教育者』だ、名前ぐらいは教えとかないとな……。 俺は、彼女に笑顔を作り自分の名前を言った。 「俺は、天月尚。呼び方は好きにしてくれ」 「天月……尚……。良い名前……です……。尚様……」 良い名前か……。 俺は照れくさくなって、顔を赤くした。 そういえば、いくつか質問があった。 俺は彼女に質問を始めた。 「お前、名前は?」 「あり……ません……」 「もう、爆爆発はしないのか?」 「いえ……愛を知って……一人前になるまでは……、爆発する可能性は……あります……」 「最後に、爆発はお前の意志か?」 「……いえ」 爆発は……意志じゃない? なぜか怒りがこみ上げてきた。爆発させるためだけに、こんな少女を爆弾に使うなんて、許せなかった。 しばらく黙り込んでいると、少女が俺の顔を覗き込んできた。 「あの……どうか……しましたか……?」 「いや……。何でもないよ」 そう言って、彼女を撫でた。 そういえば、この子には名前が無かったな……。『教育者』初の仕事は名前を付けるってか? 「そう言えばお前、名前無かったな?」 「……はい」 「知愛(ちえ)なんてどうだ?愛を知れるように、で知愛」 「……知愛……。素敵な……名前……です」 そう……これが、俺と知愛の出会いだった。 その日の夜空は流星群だった……。
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