第2章 さらば……俺の日常……

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ふと、俺は時計をみた。 そろそろ明日香がくる時間だ。 勿論、明日香に知愛のことは秘密にしておこう。何かと五月蝿いからな……。あいつは……。 そうだ、あいつで思い出した。知愛はこの家にいてもらわなきゃならないし、いくつか言うことがあった。 「おい、知愛!ちょっと良いか?」 「…………?」 知愛は、食パンをくわえながら、無表情で首を傾げた。 そういえば、知愛は昨日から、ずっと無表情だ。 まぁ、どうでも良い話だが。 「俺は、もう少ししたら出掛けるから。もし、腹減ったりしたら、冷蔵庫の物を適当に食べろ」 「……尚様……」 「ん?なに?」 「冷蔵庫って……何ですか……?」 ……はい? 冷蔵庫がなに? 何を言ってんだ?この子は…… 「冗談……だよな?」 「………………?」 冗談じゃない!? 俺は、少し驚いたが、そこである言葉を思い出した。 『教育者ですか?』 そういうことか……。 俺は、1人納得すると、知愛に冷蔵庫の意味を教えてやった。ついでに、周りにある簡単な物も教えてやった。 それからしばらくして、いつものように、インターホンが鳴った。 俺は立ち上がり、玄関に向かった。 「いいか?絶対に学校には来るなよ?」 そういい残して、俺は家を後にした。
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