第2章 さらば……俺の日常……

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私は、今知らない場所にいます。 さっき家を飛び出して、歩いているうちに、迷ってしまいました。 「ここは……どこ……ですか?」 私は、知らない場所をトボトボ歩き始めました。 何だか、胸が空っぽになって、何故でしょう……胸が痛いです。 痛みが、徐々に増す事に、私の思考は一つのことしか考えなれなくなっていました。それは…… 尚様に会いたい。 私は、その願いだけを糧に道を進みました。 暗い道、広い道、狭い道、明るい道。 どれ位の場所を歩いたでしょう。日は一番高いところまで上がりました。 「お腹……空きました……」 くるると鳴るお腹を押さえて、私はそう言いました。 私は、人通りの少ないところに出ました。 私は下を向いてトボトボ歩きました。 すると1人の男の人にぶつかってしまいました。 「いってぇなぁあ!!」 男の人は、私を押しつぶすような視線を向けました。 その視線だけで、嫌な寒気がしました。 「すみま……せん……」 私は慌てて謝りました。でも、男の人は私の言葉に聞く耳を持ちませんでした。 そして、生暖かい目線で私を舐め回しました。 「いつつ。こりゃぁ……慰謝料払ってもらわねぇとなぁ……」 「…ひう…」 男の人はそう言うと、私の腕を引っ張りました。
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