第1章 出会いはいつも突然で……

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鳥のさえずる、静かな朝。 俺、天月尚(あまつきなお)はテレビの天気予報を見ながら朝食をとっている。 これは、俺のちょっとした日課だ。 『今日は全国的に晴れです。お洗濯にはもってこいですね!』 『そうそう、永井さん。今日は流星群が全国で観られるらしいですよ。』 「……流星群か……。今日の夜が楽しみだな。」 俺はパンの残りをかじる。 そして、父がくれた望遠鏡に目をやった。 ピンポーン 玄関の方からインターホンの音がした。 「今日はえらく早いお出ましだな……」 俺は気乗りが玄関に向かい、扉の鍵を開けた。 「尚!オッハヨ~!」 いつもの事だな…… 俺は飛びついてきた『奴』を避ける。 『奴』は、俺が避けること予想していなかったのか、綺麗に頭からずっこけた。 『奴』の名前は、雲雨明日香(くもさめあすか)。 俺の幼馴染で、同じ高校に通っている。毎朝俺を迎えに来る迷惑な奴だ。 「いたた~。もう!転けたじゃないか!」 「お前が突っ込んで来たからだろ…………」 「そうやっていつも僕のせいにする!レディを何だと思ってるんだ!」 「いや……あれはあからさまにお前が悪いと思うぞ?それと、お前みたいな野蛮人がレディとか言うな……」 「何を~……」 俺はブツブツと、文句を言う阿呆を無視して時計を見る。 時計は8時を指している。そろそろ学校行かないとまずい。 俺は、いまだにブツブツと文句を言っている阿呆を置いて、家をあとにした。 後ろから明日香の罵声が聞こえる。
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