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さて、コンビニで弁当を買った俺だが。
状況は芳しく無いわけだ。
なぜかって?
幼馴染の阿呆が、時間が無いにもかかわらず食玩に食いついて動かなかったからさ!
アハハハハ!幼馴染なんて、糞くらえ!
「明日香!もっと走れ!
遅刻すんだろうが!」
「もう僕しんどいよ~。
尚~どっかで休も~」
殺されたいのかね?
この幼馴染は。
誰のせいで俺が現在進行形で走ってると思ってんだよ!馬鹿が!
「ツベコベ言わず走れ!
ほら!学校が見えてきたぞ!」
「ほぇ~、ホントだ~。
でも、僕もう限界……」
あと少しの所で明日香は力つきた。
つか、何やってんだよ!この阿呆幼馴染が!
仕方ねぇ……。
負ぶってくしかねぇか……。
「―――な、尚!何するの!?」
「何って……。
負ぶってやってんだよ。」
「な、なんで?」
「なんでって……お前馬鹿か?あ、もともとか……」
「むー。
その言い方は酷くないかなぁ?」
「五月蝿いわ!
だいたい、そんなにばててて走れんのかよ?」
「……走れるよ…………」
ほぉ!なら走ってもらおうか!?
たく、無駄な意地張りやがって……。
しゃーねーな。
「よっこらせ」
「うにゃ!
何するんだよ!降ろせ~!」
「五月蝿い!
ツベコベ言うな!」
「痴漢~!変態~!」
「おぉおぉ!
何とでも言いやがれ!」
「むー!」
たく、世話の焼ける奴だ……。
「…………」
ん?
急に静かになりやがったな。
寝たのか?
「ねぇ、尚」
なんだ、起きてたか……。
「んだよ?」
「その………。
あ、ありがと……ね…………」
「ん、どういたしまして……」
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