やっぱり

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蘭「…んッ……?」 ぁれ?俺…確か路地裏に居たよな? そこで朝を待ってて…そしたら寝ちゃって… 目が覚めれば俺は広い部屋のふかふかのベッドの上で寝ていた。 ここ…どこだろ、てか俺どうしてこんな所にいるんだ?  「起きたのか?」 蘭「…誰?」 突然声が聞こえ内心驚いて声のする方を見ればドアにもたれ掛かっている長身の男が俺を見ていた。 見た目で行くと……多分26くらいだな、  「俺はこの家の主人、壱川 新だ」 蘭「ふぅん……で?俺はどうしてここにいるの?」 俺はまず一番の疑問を新とか言う奴にぶつけてみた。 「お前がここに居るのは、昨晩俺が仕事帰りに路地裏でお前が寝てたから俺が拾って持ってかえって来たんだよ。」 拾うって……俺は物じゃ無いのに……いや、人からみたら物なのか? 新「お前……見たところ人間じゃないだろ?」 蘭「……ッッ!!何で…?」 余りの衝撃的にビックリして声が出なかった… 俺はアンドロイドの中でも最高傑作で今まで俺から真実を言うまで誰も俺を人形だと分からなかったのに… なのにこいつは…見ただけで俺を… 新「俺は昔、アンドロイド作るの手伝ってたからわかんだよ!」 新はまるで俺の思考を見透かしているように喋り出した。 蘭「…そぅ。…まぁいいや、俺は拾ってくれなんて言った覚えないし、そろそろ出てくよ」 ……分かんないけど早くこいつの所から出ないといけない気がする。 新「はぁ?・・・何言ってんの?話聞いてなかった?・・・お前は俺が拾ったの・・・だからお前をどうしようと俺の勝手なの」 そう言って新は卑しく微笑んだ・・・ 蘭「新は・・・・ちゃんと俺を愛してくれる?」 新「・・・はぁ?」 蘭「・・・俺のことちゃんと愛してくれるなら・・・俺を好きにしていいよ。」 俺という存在を愛してくれれば・・・ それだけで俺は・・・幸せだから・・・
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