3人が本棚に入れています
本棚に追加
ガバッ!
「ん…またあの夢か…いまだにあの女の子が思い出せないな…」
俺の名前は『星山流』。
清宮学園に通う高校1年生だ。
「ふぁ…そろそろ起きるか…」
起きてくる時に体中の鳴らせる骨を全て鳴らす。
バキバキッ!
「ふぅ…」
やっぱこれだね。
気持ちいいんだよ…あの腰を鳴らす瞬間とかね。
「なー君~?起きたの~?」
部屋の外から優しい女の人の声がする。
「起きたよ~!」
俺はすぐに支度を済ませ、部屋を出る。
俺の部屋は二階だ。
階段を降り、リビングにある席に座る。
「おはよう、なー君」
「おはよう、香苗さん」
優しい…と言うかおっとり?みたいな感じの女の人が俺を迎え入れる。
母親?いやいや、そんなんじゃない。
俺の両親は何を目的としているか分からないが、「海外に住む!」とか急に言い出して俺を除いた家族で日本を旅立った。
えっ?何で俺は残ったのかって?
だって、外人より日本人のが良いじゃん。
…ってのは嘘で、ただ単に面倒だったから。
で、そこでうちの親戚の香苗さん宅に居候させて貰ってんだよ。
俺が海外行かないって言ったときに何か相当キレられたんだけど…え?そんなの見事にスルーしたに決まってるじゃないか。
最初のコメントを投稿しよう!