~出会いは突然に~

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「なー君、早く食べて準備してね?」 「うん、分かったよ」 俺はすぐに朝食を食べ、自分の部屋に戻る。 「ふぁあ…眠いけど…準備するか…」 俺は学園に行く準備を済ませる。 「行ってきます」 「行ってらっしゃーい」 香苗さんが笑顔で手を振って送り出してくれた。 「はぁ…何つーか、はぁ…」 ヤバいな俺…溜め息ばかりだ… そうは言っても俺の溜め息は止まらなかった。 バシッ! 「オッス!『流星』!」 俺は急に後ろから叩かれ、前のめりになる。 「いた!何だよ、お前かよ…」 「何だよ!暗いな~!流星!」 この朝っぱらからハイテンションな男の名前は『藤村貴代(ふじむらたかより)』。 俺の昔からの友人?だ。 何で友人?なのかは向こうから引っ付いてまわっていて、いつの間にか一緒に行動するようになったんだよ。 コイツは昔っから俺の名前をあだ名で流星って呼んでる。 「何でもねぇよ!つか、痛てぇんだよ!」 「ちっちゃいことは気にするな!ほら!早く学園行くぞ!」 「お、おい!待てって!」 貴代は何故か知らないが急に走り出した。 …学園とは逆方向に… 「…はぁ…置いて行けるかよ…」 何だかんだで友達想いの流だった。
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