3人が本棚に入れています
本棚に追加
「なー君、早く食べて準備してね?」
「うん、分かったよ」
俺はすぐに朝食を食べ、自分の部屋に戻る。
「ふぁあ…眠いけど…準備するか…」
俺は学園に行く準備を済ませる。
「行ってきます」
「行ってらっしゃーい」
香苗さんが笑顔で手を振って送り出してくれた。
「はぁ…何つーか、はぁ…」
ヤバいな俺…溜め息ばかりだ…
そうは言っても俺の溜め息は止まらなかった。
バシッ!
「オッス!『流星』!」
俺は急に後ろから叩かれ、前のめりになる。
「いた!何だよ、お前かよ…」
「何だよ!暗いな~!流星!」
この朝っぱらからハイテンションな男の名前は『藤村貴代(ふじむらたかより)』。
俺の昔からの友人?だ。
何で友人?なのかは向こうから引っ付いてまわっていて、いつの間にか一緒に行動するようになったんだよ。
コイツは昔っから俺の名前をあだ名で流星って呼んでる。
「何でもねぇよ!つか、痛てぇんだよ!」
「ちっちゃいことは気にするな!ほら!早く学園行くぞ!」
「お、おい!待てって!」
貴代は何故か知らないが急に走り出した。
…学園とは逆方向に…
「…はぁ…置いて行けるかよ…」
何だかんだで友達想いの流だった。
最初のコメントを投稿しよう!