渚と満斗

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校舎と校舎の間を走っている1人の生徒がいる。 肩下まで伸びた茶髪の髪で、左の上の方で髪を結びピンクのリボンを付け、白い大きな襟に淡いグリーンのセーラー服にブルーのリボンを付けた小柄な女の子。 私の名前は()(すみ)(なぎさ)13歳。中等部2年生で父は病院の医院長をしています。 そして私には2つ年下の幼なじみが居るんですが… クッキーを持って行ったら喜ぶかなぁ… そう思いながら渚は小走りで中庭に向かう。 「お願い聞いてもらっちゃってごめんね…」 「いいですよ。僕で宜しければいつでも言って下さい」 …澪斗の声だ… 「あのね澪斗ーっ今日ね調理実習でね」 「!!」 嬉しそうに渚は話ながら男の子の所に近づくが、ある光景を見て渚は目を丸くして立ち止まった。 光景というのは、澪斗が女子生徒とキスをしている。 「!」 目が合いその男の子は、渚を手でシッシッと追い払った。 もぉーっ!! せっかくクッキーをあげようと思ったのにぃ~ シッシッってひどい…私犬じゃないもん そう思いながら渚は、クッキーを持って、見えない位置の所で待っている。 「たくっ…」 「!」 そう言いながら男の子は、やって来ると壁に手をあて渚を見下ろした。 「ラブシーンの覗きとは悪趣味だな渚チャン。クスッ」 不適な笑みを浮かべて言うのは、私の幼なじみの(しろがね)()()。 銀コーポレーションの御曹司。 ダークグリーンのブレザーの制服で、左肩に生徒会役員である白いスカーフの付いた赤と黄色のバッチを付けている。
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