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一方、一樹はチャイムを押した人物が誰かわかっていた
『どうしたのだ、かずき?』
一樹の顔を見て疑問に思ったセツナ
『やばい…やばいぞ、セレス。』
『何が?』
『この状況を見られたりしたら…』
一樹の視線の先にいるセツナ
セレスも一樹の考えていたのが理解できたらしい
『まさか…』
『そのまさかだよ!急いで隠せ!』
慌てた一樹
しかし時はすでに遅し
一樹の後ろには女性が立っていた
『何を隠せだって…かず坊!』
茶髪のセミストレートの女性
眼鏡をかけて睨む目線はセツナ
『こやつは何者だ?』
眼鏡の女性が誰か知りたくて一樹に問うセツナ
『なら、その言葉をかず坊にそのまま返そう♪その女は誰だ、かず坊。』
口は笑っていても目が笑っていない女性
こういう時が眼鏡の女性が本気とわかる一樹
『いや…それは…』
『高校生でありながら女性をはぶらかすとは…私はそんな風に育てた覚えはないぞ!』
握る拳はかずきの顔面を殴る
『ぷげぇ!?』
殴られた反動で飛ぶ一樹
『お前をご両親になんと詫びればよいのやら…』
顔を下へと向けて話し出す女性
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