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さすがに女性を放っておくわけにはいかないので、かずきとセレスは来た道を戻っていく
誰もいないかずきの家に運び込まれた女性
かずきが用意した布団にセレスが女性を寝かせた
もちろん女性がつけていた武具なども外している
『私、学校に連絡してくるから』
『なら俺はおかゆでも作るよ』
しばらく様子を見ていると女性は目を覚ました
見たこともない風景…先程までいた合戦場とは程遠い静けさ
『こっ…ここは?』
あまりの違いに驚きを隠せずにはいられなかった
『気がついた?』
意識を取り戻した女性にセレスは安心する
『あんま動くなよ』
かずきは体の心配をしながら女性に声をかけ近づく
しかし女性は自分がおかれている状況に今一つ理解ができずに声をだした
『ここはどこだ!?』
『どこって俺の家だけど』
そんな聞きたくない答えに女性はイラつきながら言葉を吐く
『さてはお主らは我を捕まえにきたのか!?』
女性は胸元にしまっていた短刀を握りしめ…刃をかずき達へと向ける
『なっ!?ちょっと落ち着いて!』
さすがにセレスも状況をみて慌てるが、かずきは冷静だった
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