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『ほら、そんか物騒なもんしまってメシにするぞ』
近づくかずき
『近寄るでない!』
『あらよっと!』
『なっ!?』
『えっ!?』
それは――ほんの一瞬のでき事だった――
女性の手に握られていた短刀は、かずきの手の中にあったのだ
自分の目を疑う女性とセレス
『さぁ~すぐにメシでも持ってくるか』
『えっ…いや、ちょっと待ちなさいよ!かずき!』
部屋から出ていくかずきを追うセレス
『…我が動けなかった』
自分の手を見つめる女性
この後は時間が立つのは早かった
かずきに出してもらったおかゆを最初は戸惑いながらも渋々と口に運ぶ女性
おかゆを食べ終わったあとは落ち着いたのか先程とは違い、かずき達へと向いて礼をのべだす女性
『状況がよくわからんが、そなた達が我を助けてくれたみたいだな。礼をいう』
『どういたしましてだ』
『もし命を狙っていたならそなた程の者が我を生かしておく理由がなかろう』
『命も何も、俺の目の前に倒れてたんだ。困っている人を助けるのは当然だ』
女性の言葉に自分の信念を言うかずき
『ところで、アナタの名前は?』
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