異端

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僕は普通の人間だと思っていた。 でも他人と違うことを知っている。皆も無いだろうか、自分はこれが普通と思っていても、他の大勢の意見に合わせてしまうことを。 僕は、それをずっと選択し続け、その結果、自分でもわかるような無口で、根暗な人間になってしまった。 僕の名前は、祓 薙。 いつも名字が読みづらいとか言われる。あんま呼ばれたことも無いけど。 神社の次男で、兄は出来る子、僕は出来ない子として家族に認定され、神社を継ぐのは完全に兄だろう。僕は神社の仕事を一切教えてもらえなかったから。 ようするに、僕はその神社で異常、異質な存在。異端である。 親の責任感のおかげで、飯を与えられ、学校に行く金も貰えて、生活出来ている。 何故僕は出来ない子、異質なのかは、まぁ…………僕が異常だから。
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