新生活の出来事 シンジの場合

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会社へ行き始めて2週間ほど経った。 毎日毎日雑用、コピーを取ってこいや、茶を入れてこいなど本当に嫌になることばかりだ。 家に帰った時にはもう倒れそうなくらい精神的にやられている。 そんなある日のこと、電話が鳴った。 この電話番号を知っているのは親だけだったのでオレは、 「何さ?」 とだけ答え、相手の返事を待ったがその相手の声は、オレの知らない声だった。 「私たち、やり直さない?ねぇ、聞いてる?」 オレの知らない声ということは間違い電話。 しかも、オレは今まで付き合っても振られてばっかりだったからまずこんなことは無い。 「間違い電話っすよ。」 そうオレはぶっきらぼうに答えた。 「・・・わかりました。すいません。」 そう言って電話は切れた。 後に残ったのは、プーップーッと言う電話の音だけだった。
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