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3月の最後の日、ここにも希望に胸膨らませこの街にきた人がいた。
あと何日かすれば大学の入学式があり、またそこから新しい生活が始まる。
実際親元を離れたり今までの友達と別れるのは辛かった。
けど、それ以上に辛かったのは彼氏と遠距離になってしまうということだった。
付き合い初めてもう2年になる彼氏―、これからも一緒だって思ってたけど、お互い違う土地での生活になってしまった。
先輩の話では遠距離はなかなか続かないらしかったが、自分達にかぎってなんて思って聞いていたが遠距離になってしまうとやはり恐かった。
そんな事を考えながら一人住む予定のマンションに向かった。
マンションに着き、一階の一番角の部屋の前に立った。
[真田 ミサキ]私の名前だ。
今日からこの部屋で生活が始まる。
どんなことがあってもきっとあの人が支えてくれる。
この時はまだそう思っていた。
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