体温だけが真実を刻んで 無形

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「な、ええやん」 「ええ訳無いやろっ…此処どこやと思っとんねん…!」 あああ、盛りやがって。なんで?なんでなん?なんでそんなおったててるん。俺なんかした? 「さっきのな」 「なんや!」 つい、噛み付くように言葉を発してしまう。あ、あかん。いまいしだ目が本気になった。 「そんな口聞いてええのん?」 「お…前が…こんなとこでんなもんひっさげてるから…やん…」 「まあ確かに楽屋で盛った俺が悪いかもしれん」 「なっ…」 自覚あっててん?はよやめてえや……… 「でも、さっきの収録で涙目のお前見て、な…こう………キた」 なにがじゃ!理由にならんぞ! ふざけた事言い寄るな! そう、言ってやりたかったのに .
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