78人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ
私の中で何かが切れた。
『何なんっ!?さっきからアイツアイツって!幼馴染みがそんなに大事!?そんな人のためにアタシらケンカしてるんっ!? なあっ!?』
侯隆がアタシをにらんで言った。
「…そんな人とか言うなや。」
もういい。
もう充分。
『なあ侯隆?』
「…」
侯隆は答えなかった。
『その幼馴染みさんとアタシやったら、幼馴染みさんの方が大事なん?』
違うやろ侯隆?
はよ答えて?
アタシのほうが大事って言って
いつもみたいに抱き締めてや。
侯隆?
「ごめん。」
ああ。
今私が終わった。
こうなることがどっかで分かってたんかもしれへん。
『ふぅん^^そんなもんか~』
「…」
『なんとか言ってやっ!!』
何も言わない侯隆に苛立ちを覚えた。
「ほんま…ごめん…」
謝られるんって
こんな虚しかったっけ…?
『謝るぐらいやったら、あの女と縁切ってきいやっ!!』
私がそう言うと、
侯隆はタバコを置いて
子犬のような目で首を横に振った。
アタシは
侯隆に強引にキスをして言った。
『今すぐ出て行って^^』
侯隆は
素直に玄関の戸を開けた。
最初のコメントを投稿しよう!