カブトムシ

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けどその瞬間 章大が少し真剣に私の名前を呼ぶ時は、 いつもキスされんねん// いつになく深いキス… その度にいつも 体がとろけそうになるねん… 『ちょっ//しょ…た…//ここ外//病院の庭やでっ』 「あはー^^大丈夫やで 僕ら以外誰もおらへんよ」 『…もおっ//』 恥ずかしいのとびっくりしたのとで いっぱいいっぱいになった。 「恥ずかしがらんでやも~^^いつもしてることやんっ」 『…っ章大のあほぉ//』 そう言って私は 章大の耳におでこをよせた。 章大といると絶対してしまうねん。 章大はいつもどこか落ち着く匂いがする。 甘くて 優しくて 安心できるような そんな匂いに誘われた私は まるでカブトムシみたい。 「愛子?」 『んー?』 相変わらずおでこをくっつけたままで聞いた。 「僕、幸せやで愛子。ほんまおおきにな。こんな僕のこと好きでおってくれて」 『章大…。 私も章大が隣におってくれてほんまに嬉しいねん。章大、好きやで?』 「えへへ^^僕も。ずーっと愛してんで^^」 大丈夫やん。 章大は笑ってるやん。 愛してるって言ってくれたやん。 ずーっとずーっと 愛してくれんねやろ…?
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