リハーサル

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―キーンコーンカーンコーン― 『…はぁ。』 やっとめんどくさい一日が終わった。 学校に行く理由なんか一個しかない。 「ひーとーみー!」 向こうの方から背のでっかいのが世話しなく近付いてきた。 『忠義、どないし…』 「っいったぁっ!!机に小指ぶつけたあッ!!」 『アホ。』 これでも一応忠義が アタシが学校に行く最大の理由やったりします// 「瞳ったら酷い!泣いちゃうわよッ」 『なんで女の子なってんねん;んで何?』 「美味しい鯛焼き食べにいかへん?もーちーろーん僕のお・ご・り!な?行こ?」 忠義バレバレやわ。 『バレバレやで忠義…』 あ 口に出してしまった。 『あの子の…ことやろ…?』 違うって言ってほしかったけど、 忠義の表情が急に変わったのを見てアタシの願いはすぐに消えた。 「さっすがー!何でわかったん?やっぱ幼馴染みはすごいなぁ^^えへへ//」 忠義そんな顔せんでや… そんな顔あの子に見せんでや… めっちゃ辛いん知ってんの? 大好きな人から恋愛相談受けるんって。 『そら瞳様やからな~』 「はっはっは^^敬わせてもらうわ~」 『ん^^よろしい。はよ行こ?お腹減ったー』 なあ 嘘でもいいから 「すき」って言って? あの子に言う前のリハーサルやと思っていいから。 キスも 腕枕も ギュッも 全部アタシで試してみいや…。 「瞳?僕、頑張ってみよっかな//告白…//」 『…頑張ってこい^^』 デートコースも プレゼント選びも アタシが付き合ってあげる。 〈そのままカップル成立でいいのに〉 アタシの本気は君で 君の本気はあの子で
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