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神などいない。
奇跡も起こらない。
大衆が“奇跡”と称する事象が存在するのは、それらが人間の知能の範疇を超えているからだ。
そしてそれを、“神”の掲示などと、世迷言を掲げる。
人が、あと僅かでも強く、寛大であったなら、在りもしないものを信じる事はしなかっただろう。
“奇跡”などと呼んでいる事象の数々も、普遍のものとして受け入れていた筈だ。
人が造り出した、人知を超越した言葉。
それは、自らが弱者である事の象徴でしかない。
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