戯言達

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忘れかけていた感覚。 忌むべき感覚。 それでも僕を構成する、無くてはならない感覚。 それは、冷たい炎の様な感覚。 歪んだ笑顔の、創造主たる感覚。 自虐と嫌悪に満ちた、呪われた感覚。 失くしてはいけない。 愛さなくてはならない。 拒絶の意思を抱いたなら、牙を剥く。 抑える事も、出来なくなる。 だから愛する。 同じ心に共存する、それもひとつの自分として。 肌を切り裂く、感覚を。
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