〇〇〇〇独言集

戯言達

否定を繰り返した。
瞳に映る全ての事象を否した。
やがてそれは拒絶へと変わる。
全身に感じる全ての感覚を拒んだ。
世界を閉ざした暗黒の感情は悪意と狂気に侵され、鋭く鈍い刃を手に入れた。
右手で強くナイフを握り締め、矛先は迷う筈も無く一点を目指す。
紅い雫は肌を伝い流れる。
宥められた心で、また否定を繰り返していく。
螺旋の自虐。
そこに快楽を見つける日まで。