あとがき

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先ず、七十を超える単なる嘆きを読み終えて下さった事に心からの感謝を致します。ありがとうございます。 この独り言は2007年から2008年にかけて私が綴ったものです。日記として展開し、コメントを残して頂ける方もいらっしゃいました。 ここで初めて読んだ方も、改めて読み直した方も、何か感じるものが在ったなら幸いです。   はてさて、自分もこの形に再編しながら読み返してみた訳でありますが…やはり中々今では書けないんじゃないかと思うものも多々在り…。その時その時の心の置かれた状況と、持ち合わせて居た単語の多彩さに想いを馳せるばかりであります。 逆を返してみれば、現在がどれだけ安定した生活に在るかを計り知る事も出来ますね。 時は過ぎるもの。 人は流れるもの。 心は変わるもの。 孰れ訪れる呼吸の終わりを迎えた時に、どんな事を想いどんな言葉が浮かぶのか…。今の私には未だ微塵の思慮も及ばぬもので御座います。   思えばこの“あとがき”というもの。いつかは書いてみたいと憧れを抱いておりました。 と言うのもある作家様御二人の“あとがき”を読み続け、なんて自由で素敵なページなのだろうと感銘を受けたからであります。 日常生活や過去の体験のひとつひとつ。その断片から繰り広げられる思考の数々。執筆家、思想家、空想家…。この類の括りに入る方々は毛の先程の小さな事からも様々な論弁を述べていく訳で御座います。 それらは殆どの場合考えの芯がしっかり通っているので、読み解する私としてもとてもスッキリ納得出来る気持ちの良い文面となっているのであります。 面倒臭がりで、話のネタが沢山浮かんできても筆を取ろうとしない書き下手な私が憧れるには十分な要素がそこには在る訳です。 要は、伝えたい事を適格に、回り道も近道もせず正当な真直ぐ道でスパーンと書き上げる表現力が私には欠乏しているのです。
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