79人が本棚に入れています
本棚に追加
「…チッ!!」
“各自
任意で対応を開始!!”
近くから聞こえるスピーカーの音を境に
またしても銃弾と爆音の嵐となった。
目の前の斜面の下
無数に居る蟲の大群と対峙するスペインの軍隊は
手に持つ銃の引き金を引き続けた。
辺りは
血と
肉と
役目を終えた薬莢ヤッキョウ.にうめつくされて行く。
次第に勢いを増してきたのは蟲である。
明らかに量で勝る奴らは
数発の弾丸を撃ち込まれても動き続ける。
脚の一本や二本
身体の半分が無くなっても
進のを止めようとはしなかった。
“第八班!!
兵力が底を尽きました!!
弾薬
標準装備火器の稼働率
共にゼロ!!!”
そんな声が聞こえて来るようになったのは
それからすぐだった。
最初のコメントを投稿しよう!