第2章

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-----朝----- まだ開ききっていない目をこすりながら、支度を済まし、学校へと向かうため家を出た。 学校まで、歩き。結構距離はあるが、色々な建物があって歩くのが楽しかった。 たらたらよそ見しながら歩いたせいか、学校の門をくぐった頃にはもうチャイムが鳴った。 --キーンコーンカーンコーン-- 『…………………………………………………………最悪だ。今日から授業。初日から………遅刻なんて…遅刻なんて…』 教室へ向かうはずの足が何故か止まった。 ふいに頭に文字が浮かんだ。 行きたくない! …。 『遅刻して入るのは恥ずかしい限りです…。』 一人でブツブツ言っていると、後に気配を感じて振り返った。 「やっべぇ!!また、というか初日から遅刻しちまったじゃねえか!!あぁ~…もう2時間目くらいまでサボっかな……ブツブツ……」 『あ…、昨日の…もじゃもじゃ頭の人…』 「だあれがモジャモジャ頭だよ!!…ん?てか、アンタ誰?どっかで会ったっけ?」 『昨日、体育館の前でちょっと話した者ですー。…モジャモジャ頭さん、昨日も遅刻してたよね?』 「あぁ!!あれか!!てか、アンタも連続遅刻じゃん!!そして、モジャモジャ頭くん じゃねぇ!! 切原赤也 っていうちゃんとした名前があんだよ!!」 『切原赤也君ね。よしよし覚えたよ! 私は島井理真、3年でこの度転校してきたんだよろしく!』 …後から思ったが、なんか馴れ馴れしかったかな… 「あれ、3年………っスか。すみませ~ん2年くらいかと思ってましたよ~。島井先輩っスね。宜しくっス。」 『な、なんか急に礼儀正しくなったな…まあ、よろしく!さっそくだけど今とても困ってるんだ!』 「何が っスか?」 『教室に入りづらいんだけどどうしたらいいかな』 「え、何不登校的なことを早速…」 『違う違う!遅刻したら入りづらいなって!』 「ふ~ん…俺は気にしないっスけどねぇ。ただ、面倒くさいから、これからサボるつもりなんスけど、ついてきます?」 『サボ…リ…マンガでしか見たことなくて憧れてたんだ…!!ちょっとこわいけど、゛サボリ゛を体験してみることにするよ!ヨロシク切原赤也君!』 「了解っス。誰か連れが居たほうが楽しめるしね」
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