第1章

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1学期初日、初めての登校。 私のクラスは…3年B組っと。 あまりに広すぎてどこがどこだか訳が分からなくなってしまった…。 前の学校の何倍だろ。 思い出したらまた泣きそうだから、とりあえずがむしゃらに歩き、ひたすら歩き、 『海友会館…?えーっと、旧校舎……駄目じゃん!!』 そうしているとチャイムが鳴った 『……始業式だよね。生徒は体育館だよね。』 分からない 体育館も分からない。 そうしていると、人を見つけた。生徒みたい。凄く忙しそうに走っている この人遅れたのかな と思いながら体育館の場所をきくことにした 『すみません、体育館は「あん?、今急いでるんで!後で後で!!」 『え、ちょ、待ってくださいよ!!』 黒い、もじゃもじゃの…パーマかな?そんな髪の毛の男子生徒を追いかけたら体育館へ無事ついた。彼は体育館の入り口で立ち止まり、ドアの隙間から中の様子を伺っている。 「あちゃー…今入っちゃヤバそうだなぁ…あぁ…渇入れられる…」 『あのー…』 「ん、あ、さっきの人。で、何?」 『何で入らないんですか?』 「こっから覗いてみろよ。このしーーんとした空気!!若干後ろのへんガヤガヤしてるけど、今入ったら皆バッ!!って後ろ向くパターンだよもう…どっちみち怒られるし、黙って座ってるのもダルいし、もうサボるかなっと。」 ドアから中を覗く 『あー…』 「んじゃ、そゆことで」 振り向くと彼はもう居なかった。 『いっちゃった…せめて教室の場所くらい聞けばよかった。』 ふと下を向くと、何か落ちていた。 『あれ…ワックス…?だよね。もしかしてさっきの人のかな…?』 とりあえずポッケへ入れた。 それよりも、することが。 生徒が一斉に出てきた所の波にのってさりげなくまざるために、私は体育館の横へこっそり行った。
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