慧音

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慧音「勉学に励んでいるな」 俺「ああ。暇で暇で、することないから」 慧音「そんなお前に―――ほら!」 俺「これ……弁当?」 慧音「そう、弁当! これを食べたら元気がでるぞ!」 俺「――ありがとう。後でいただきます」 慧音「うん!」 ポイッ グシャ 慧音「え……? なに……を……」 慧音「ど、どういうつもりだ……」 慧音「私……私がなにか気に障ることを……うっ……ぐす」 慧音「酷い………酷すぎるぞ………ぐすっ……ぐすっ」 俺「あぁっ!!可愛いぃっ!!可愛いよぉ、慧音!!」 俺「小さな子みたいに、涙をぽろぽろ流しちゃってぇっ!」 俺「……んー……ぺろぺろぺろ……涙、おいしい……可愛いよ、慧音」 俺「ほら、涙は全部俺が食べちゃったから顔をあげて?」 俺「慧音が俺のために作ってくれたお弁当ならトイレに落ちても、   中身が石でも食べられるからね」バクバクバクッ! 俺「あぁ、おいしかった……ふふふ、慧音は可愛いね」 慧音「うわーんっ!」
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