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「失礼。勝っちゃんの決め文句は顔隠して体隠さずだったな。」
「けっこう仮面でも無いわ!大体あれは女だろうが!僕は男だ!」
「ならば性転換しろ!それが出来なければ変態仮面として生を全うするのだ!変態か、けっこうか二つに一つだ!さぁ選べ!好きな方を選ばせてやる。」
「最低の二者択一だ!!……ってそもそも僕にそんな犯罪的な趣味嗜好や全科は無いぞ!僕はノーマルだ!普通だ!ナチュラルだ!畜生、誰だこんな根も葉もない噂を流した奴は!絶対に見つけ出してぶっ殺してやる!」
「それはやめておいた方が良いぞ勝っちゃん。」
「あぁ?何でだよ?何か心当たりでもあるのか?」
何故ならば、とかのんはそこで一呼吸置き、
「発信源は私だからだ!」
「よぅし殺してやらぁぁぁぁぁぁぁ!!」
僕は即座に机の上であぐらをかいているかのんの顔面へ躊躇無く倫理無き拳打を叩き込んだ。
しかしそれよりも早くかのんの稲妻落としが飛んできたので未遂に終わった。
「何をするか!」
「こっちの台詞だぁ!てめぇ何の目的でこんな噂を流しやがった!」
「端的にいうのならば脅迫だ!」
「血も涙も無い!」
最悪である。最早、発想がヤクザだ。
「で。早速命令なのだが。」
そこでかのんは美桜ちゃんを一瞥し。
「彼女の力になってくれないか。武装解除(アームズブレイカー)?」
僕の蔑称を呼んだ。
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