幼なじみサーガとシュールストレミング

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   -君は誰?-僕の名前は飛我忠勝。  -男?女?-性別は男。  -生まれはいつ?-一月六日生まれのやぎ座。歳は十六。やぎ座。ついでに血液型はAB型。  -職業は?-私立綾神高校の二年C組所属。  -今何時?-時刻は、五月三日土曜日の午前十時三十二分。  -ここはどこ?-大型バスの車内。現在移動中。  -どこに向かっているの?-目的地は隣県にある湖畔のホテル。  -隣にいるのは誰?-隣の窓際席にいる満面の笑みで握り飯に頬張りついているのは幼なじみの傭兵師かのん。 「…………。」  ……あまりにも退屈なので暇潰しに自分の記憶照合ゲーム等という下らない遊びに興じてしまったが、不毛なのでやめる事にしよう。  いや、待てよ。  今挙げた情報だけで推測すると僕の現付プロフィールが、ゴールデンウイークに幼なじみと旅行に来ている高校生となるでは無いか。  これは嘘八百も良いところである。このバス中に他人の心を読む事の出来るサイキッカーとかいう空想の産物がいたとしたら、あらぬ誤解を与える事となってしまう!  ここは僕の名誉のために、記憶照合ゲームを再会する事としよう。  まぁ、ただの暇潰しなんだけどさ。  しかし。中々痛い設定だよなぁ。  なんだよサイキッカーって。  いや。気にしてはいけない。  さぁ再開再開。  隣の幼なじみを一瞥する。   
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