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そんな、ニシンを塩漬けにした様な臭いセミナーに僕がご厄介になる理由は当然、自己革命等という怪しげな変身願望を持っているからで無ければ世界の真理を知りたいというファウスト的衝動でも無い。
僕が今こうやって怪しげなセミナーへと足を運んでいるその原因。
その動機。
その理由。
その発端。
その起源。
それは。
「悪徳セミナー、ユニバース。人の心を洗脳し、悪の心を植え付ける外道結社。」
例によって。
「許せん。許せんぞ。いたいけな市民の純粋なジャスティス魂を蹂躙しおって。」
いつもの如く。
「あー触れた触れたぞ。やつれは触れたのだ。この私の逆鱗に。」
当然の事項として。
「見ていろ悪の枢軸め。この傭兵師かのんを怒らせた罪は、貴様らの根絶やしによって晴らしてくれるわ。……ックク。……ックカハハ。……ッハーッハッハッハッハ!」
正義というよりも、どこぞの大魔王の様に哄笑する僕の幼なじみが元凶だった。
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