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大丈夫!
紅くんはうちのエースなんだから!
「じゃあね~」
そう言い残して、
彼は電車を降りて行きました。
余計にプレッシャーをかけられた気が…
"次は~…"
電車のアナウンスが流れ、
ハッとする。
もう降りる駅に着いてしまった。
電車を降り、
人の流れに沿って歩く。
『切符、切符…』
コートのポケットに手を入れて、
切符を探した。
『あ、あった。…って、え?』
取り出してみると、
切符と一緒に
見に覚えの無い紙が一枚。
四つ折にされたその小さな紙。
表には、綺麗な字で
お守り
と、書かれていた。
これを書いたのは
きっと、蒼くんだ。
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