第二章 開拓と発見

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 俺は山を下りながら新しく食料となりそうな物を考えた。以前捕まえようとした鳥、スエズ川に生息する川魚、マレー林に代表される林や森に自生する果物や自然の野菜。個人的にはヴィクトリー島に穀物にあたる植物が自生していれば良いのだが。麦や米など、どちらかといえばこの温暖湿潤な気候からいえば米が自生していそうだがどちらにせよあればかなり心強い。  人類の歴史を辿るとまずは狩猟や漁労、採集などが食べ物を得る始まりのはずだ。狩猟や漁労にはある程度の準備や道具の用意が必要だが、採集には手間があまりかからない。単純作業になりそうだが頑張るしかない。  そこで俺はネルソン山の北部にあるボルネオの森の探索にあたる事にした。
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