第一章 絶海の孤島

4/19
前へ
/33ページ
次へ
 日も暮れかけたころなんとか最初の砂浜に戻って来ることができた。  この島についてから歩きっぱなしのせいか、うとうとし始めてきた。眠気に耐えきれず砂浜に突っ伏してしまう。このまま眠りにつこうとした最中俺の脳裏にある考えがよぎった。  もしかしたらこの島には猛獣か何かがいるかもしれない。考え出すといてもたってもいられなくなり、急いで駆け出し、さっき通った林に生えていたやや大きめの木に上り、寝心地の悪さを愚痴りながら眠りについた。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加