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「手、つないでもいい?」
「ん。」
そんな曖昧な返事を勝手にYESととらえたあたしは、
嬉しくて龍君の手をぎゅっと握った。
龍君はそのつないだ手を『さみー』ってポケット突っ込む。
なんかこういうの、カップルっぽいなぁ…。
んも~…大好き。
龍君もこんな風にあたしのこと考えてくれてる?
そんなことを考えて、またひとり切なくなる。
舞い上がったり、しゅーんとなったり、あたしの感情はいつも龍君に動かされるね。
「…お、りーお。」
「え?なにっ??」
雰囲気からして、何度かあたしを呼んでたみたい。
龍君のこと考えてたくせに、話も聞いてないなんて…
ほんと、自分ばかっ!
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