1章 *きらきら*

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「手、つないでもいい?」 「ん。」 そんな曖昧な返事を勝手にYESととらえたあたしは、 嬉しくて龍君の手をぎゅっと握った。 龍君はそのつないだ手を『さみー』ってポケット突っ込む。 なんかこういうの、カップルっぽいなぁ…。 んも~…大好き。 龍君もこんな風にあたしのこと考えてくれてる? そんなことを考えて、またひとり切なくなる。 舞い上がったり、しゅーんとなったり、あたしの感情はいつも龍君に動かされるね。 「…お、りーお。」 「え?なにっ??」 雰囲気からして、何度かあたしを呼んでたみたい。 龍君のこと考えてたくせに、話も聞いてないなんて… ほんと、自分ばかっ!
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