3307人が本棚に入れています
本棚に追加
「今からどっか行く?
せっかく4人集まったんやし。」
「ホテヘル行こや!」
コバが目を輝かせながら答えた。
コバはホテヘルが大好きである。
過去に「地球が最後の日に何を食べたい?」というよくある質問をコバにした事があった。
コバは、満面の笑みを浮かべながら「ホテヘル行きたい」と答えた。
もはや、何を食べたいという質問の趣旨は完全無視であるし、彼なりに真剣に答えているのでどうしようもない……
「食は万里を越える」のが餃子の王将だとしたら、
「ホテヘルは食を越える」のがコバである。
「コバいつもそれやんけ!
当然ホテヘルは却下な。」
コウは呆れた表情を浮かべている。
「ほんまや。ホテヘルとか風俗って、時間限られてるしおもんないやん。」
「確かに!あんなん建て前だけの疑似恋愛やん!」
続けてナオとタツヤがコバに諭した。
「ホテヘルには夢がある……」
コバが神妙な顔つきをしながら、静かに語り始めた。
「ホテヘルには夢がある
両手じゃ抱えきれない
ホテヘルには夢がある
ドキドキするような
たてまえでも本気でも
本気でも 嘘っぱちでも
限られた時間(60分)の中で
借り物の時間(60分)の中で
本物の夢を見るんだ
本物の夢を見るんだ
あれ(69)もしたい
これ(AF)もしたい
もっとしたい
もっともっとしたい」
「ブルーハーツの歌詞パクんなや!」
最初のコメントを投稿しよう!