ミナミのリアルアンダーグラウンド

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「今からどっか行く? せっかく4人集まったんやし。」 「ホテヘル行こや!」 コバが目を輝かせながら答えた。 コバはホテヘルが大好きである。 過去に「地球が最後の日に何を食べたい?」というよくある質問をコバにした事があった。 コバは、満面の笑みを浮かべながら「ホテヘル行きたい」と答えた。 もはや、何を食べたいという質問の趣旨は完全無視であるし、彼なりに真剣に答えているのでどうしようもない…… 「食は万里を越える」のが餃子の王将だとしたら、 「ホテヘルは食を越える」のがコバである。 「コバいつもそれやんけ! 当然ホテヘルは却下な。」 コウは呆れた表情を浮かべている。 「ほんまや。ホテヘルとか風俗って、時間限られてるしおもんないやん。」 「確かに!あんなん建て前だけの疑似恋愛やん!」 続けてナオとタツヤがコバに諭した。 「ホテヘルには夢がある……」 コバが神妙な顔つきをしながら、静かに語り始めた。 「ホテヘルには夢がある 両手じゃ抱えきれない ホテヘルには夢がある ドキドキするような たてまえでも本気でも 本気でも 嘘っぱちでも 限られた時間(60分)の中で 借り物の時間(60分)の中で 本物の夢を見るんだ 本物の夢を見るんだ あれ(69)もしたい これ(AF)もしたい もっとしたい もっともっとしたい」 「ブルーハーツの歌詞パクんなや!」
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