少し違う一日

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中に入ると チーズの香ばしいにおいが漂っていた。 「結構人気あるんだよ、この店。ピザを専門としてつくっているんだよ。」 『へぇ~。詳しいね、堀坂さん。』 手を胸にドンとやって自信満々に結衣はいった。 「えっへん!これぐらい、当たり前よ!」 どこのおっさんだよ… とりあえず店員さんに任せて席に移動し 、適当にメニューを頼んだ。一番安いピザを選んだ。 「そんなに遠慮しなくてもいいのに。どんどん頼んでよ。」 いやいや、これがいいから頼んだんですけど 『遠慮なんてしてないよ。これがいいから頼んだだけだよ。』 僕は無理やり笑顔を作った。 「わかった。賢くんがそう言うならいいよ。」 結衣がなんとなく不満気な表情をした。
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