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結果的に
強引に進めた春美が
僕をソフトボールのメンバーに入れた
ちなみに
春美も同じメンバーになり
結衣もソフトボールにした
なんでバスケにしなかったのかは不明だが…
どうして春美もソフトボールなんだよ…
部活も終わり
そろそろ5時になるとこだった
電子工学部は
他の部活よりかなり終わるのが早い
だから
僕はここを選んだ
そろそろ夏に入るということで
桜は全て散り
ただの古びた木がズラリと並んでいた校門を出ようした時
2人の姉妹が立っていた
「ケン!なんであの時間、寝てたんだ?」
ぶっきらぼうに話しかけてきたのは姉の方、春美だった
『しょうがないじゃないか…。たまには少しだけ…』
「良くない!確かに、あんたは日頃まじめに授業してる。男子の中では一番まともだと思う。でも、1カ月に一回は必ずうつ伏せになる!」
いや
寝なきゃ問題ないでしょ
春美というやつは
本当に小さいことにうるさい
確かに
No.2と言われるほどの実力は持っている
でも
性格は活発的で
なんとなく男っぽい
暴力的だし…
「ケン!聞いてる!?」
僕はめんどくさく返事した
『ああ~はいはい、わかりました。』
「なに、その言い方!?はいって言いなさいよ!」
そこから気弱な声が聞こえてきた
「お姉ちゃん、怒りすぎだよ。」
そう言ったのは
春美の妹
藤山 秋美
髪の毛は春美と同じであり
ショートヘアーに左の揉み上げに姉と同じリボンを結んでいる
秋美は
姉とは性格が真逆であり
おとなしくて清楚
とても温厚で優しい性格の持ち主
顔は姉にそっくりである
春美もこれくらい性格良ければな…
「まぁ…秋美が…そう言うなら…」
やっとお説教が終わった
僕はこの場を出るために歩き出そうとした
『じゃあ、僕は帰るよ。』
「ちょっと待ちなさい!」
と春美が僕の足を止めた
『なんだ?まだあるんですか?』
「ちょっと…付き合いなさいよ…。どうせ暇なんでしょ…。」
ええ
僕はあなたに何かしましたっけ?
すると秋美も頼んできた
「少し、協力してくれませんか?」
姉妹から頼まれたんじゃ…
僕はしょうもなく受け入れた
『わかったよ…。で、どうしてほしいんですか?』
春美は奇妙な笑い方をした
「フフン、クレープおごって。」
あ、そういうことですか
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