ヲタ的☆恋愛

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『美雪!話聞いたよ!ごめんね?』 土曜日の午後、部屋でゴロゴロしていると亜由美から電話がかかってきた。 「いいよ…あゆちゃんが悪いわけじゃないし」 『あの西澤って最低!うちの大事な子に~!ほらっ、出なさいよ』 亜由美の隣に誰かいるらしく、電話口でもめている声が聞こえた。 『美雪ちゃん、亜由美の彼氏だけど。マジでごめんな?西澤は俺らでボコッとくから、気にしないでね』 それだけ言うと、また亜由美に代わった。 『そういう事だから、あんな奴のことは忘れて、次の恋しよう~』 「あゆちゃん、ありがとう。でも、当分合コンはパスかな」 『…そうだよねぇ…』 亜由美の声が小さくなり、美雪は慌てて言葉を付け足した。 「私ね、他に好きな人ができて…あゆちゃんの知らない人なんだけど…」 『マジで!?いつのまに?そういう事なら、早く言ってよ~!今度、詳しく教えてね』 「うん。わかった」 亜由美と電話を切り、美雪はゴロンとベッドに転がった。 私も昨日、気づいてしまったんだもん… .
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